救護センターブログブログ
2018年6月17日(日)そばにいるよ コゲラ
京都の森にある救護センター掲示板では
京都市内で見ることのできる野鳥を随時,紹介しています。
今回はコゲラです。
里山だけでなく,公園でも見かける身近な鳥ですが
救護センターに持ち込まれる例は少ないです。
コゲラは,エサを探して木をつついている時は
急ぎの用でドアをノックするように,コンコンコン,トントントンと聞こえます。
なわばりを誇示したり,求愛をする時は
コロロロロとドラムロールのようにつつき
カエルが鳴いているような音がします。
どちらにしても,強い衝撃で脳震盪を起こし,頭がクラクラしそうなのに
平気なのはどうしてでしょう。
木をつつく時の姿勢や筋肉の強さなど,いくつか理由がありますが
長い舌も衝撃吸収の一役を買っています。
コゲラなどのキツツキ類の舌は,頭蓋骨に沿って鼻孔近くまで伸びています。
ちょうど頭蓋骨を固定するシートベルトのような感じです。
そのおかげで,脳は木をつついた時の衝撃や振動から守られています。
後頭部にまでぐるりと舌があるなんて,驚きです!
救護センタースタッフ 吉川