救護センターブログブログ
2018年4月30日(月)笹五位
カラスに襲われて飛べずにいたササゴイが,救護センターに来ていました。
私はササゴイを図鑑でしか見たことがなかったのですが
「これがあの!」と納得しました。
冬になると葉の周りに白い縁取りができるクマザサの葉に
そっくりなのです,ササゴイの羽が。
雪の日のイネ科クマザサ(わかりにくい写真でスミマセン)
サギ科ササゴイの羽
ササゴイは夏鳥です。
京都府のレッドデータブックでは準絶滅危惧種になっています。
遠目で見ると留鳥のゴイサギに似ていますが,
羽の模様だけでなく,虹彩(瞳)の色なども違っています。
ゴイサギ。虹彩の色はオレンジ。冠羽は白です。
ササゴイの虹彩は黄色で冠羽はグレー。
しばらく安静にさせたら回復したようで,夕方に園内で放野しました。
しかし,警戒心の強さや臆病さが災いしたのか,すぐには飛んでいかず
植え込みの中で立ち尽くすばかり。
「飛ばないと,救護センターに戻ってもらうことになるよ…」と見守りました。
ササゴイは植え込みの中を行ったり来たりしながら
ようやく意を決したように姿を現し
噴水池を目指して飛び立ちました。
飛び方も着地もしっかりしていたから,大丈夫(*^_^*)
太鼓判を押して,放野は終了しました。
救護センタースタッフ 吉川