救護センターブログブログ

2018年4月9日(月)3月の救護状況

先月は1羽の持ち込みがありました。
また,2月に持ち込まれたシロハラとツグミが元気に野生へと返っています。
blog20180312_3
                シロハラ
blog20180312_4
                ツグミ

「鳥獣保護法」
少し前にもニュースで話題になったので,
この言葉を聞いたことがある人は多いと思いますが,
一体どのような内容で,私たちの生活とはどのような関係があるのでしょうか?

正式名称は
「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」
と言います。
この中で野生鳥獣を許可なく捕獲したり,
家庭内で飼育することが禁じられています。

これは大人の鳥獣に限らず,ヒナや哺乳類の赤ちゃん,
又は鳥類の卵に関しても禁止となっています。

例えば…
「散歩中に道端でヒナが落ちている…!
 家に連れて帰って大人になるまで面倒をみよう」
これはいけません!残念!アウト!

「山道を歩いていたら,木の上に鳥の卵を発見!
 珍しいから持って帰って孵化させてみよう」
卵もだめです!残念!アウト!

自然界は「食べる」・「食べられる」という
食物連鎖の関係によって成り立っています。
人間がむやみに介入をしてしまうと,生態系のバランスが崩れ,
予期せぬ弊害が起こる可能性があります。
鳥獣を保護することはただ単にその動物を保護するだけでなく,
自然全体を保護することへとつながります。
そして守られた自然はきれいな空気や水,安全な環境となって
私たち人間も恩恵を受けているのです。

では,これならどうでしょう?
「散歩中に道端でヒナが落ちている…!
 親鳥がきっと近くにいるから,草むらにそっとしておこう」
パーフェクトな対応です!すてき!

「山道を歩いていたら,木の上に鳥の卵を発見!
 立派な大人になるまで静かに見守っておこう」
卵も自然の財産です!すばらしい!

許可なく捕獲や飼育をした場合には罰則も設けられているので,
十分な注意が必要です。
こんな場合はどうすればいいの?とお困りのことがありましたら,
救護センターまで御相談ください。

   救護スタッフ アベ