救護センターブログブログ
2018年3月28日(水)救護センターからのお願いです。
もし,自分が置いたネズミ捕り粘着シートに野鳥が張り付いていたら…。
どうしようと一瞬パニックになったり
可哀想なことをしたと自責の念に駆られることと思います。
こんな時にどうしたらいいか,インターネットで調べれば方法が載っているかも
知れませんが,実際に行動に移すのは待ってください!
見よう見まねで野鳥を粘着シートから剥がしたり,
羽を洗ったりしたため収拾がつかなくなり,
救護センターに運ばれてきた例が相次ぎました。
野鳥をシートからはずしたり,羽に付いた粘着物を取り除くことは
誰にでもできる応急処置ではなく,専門知識が必要な治療になります。
経験のない人がおこなうと,助けたい気持ちとは裏腹に
かえって野鳥に大きなダメージを与えてしまいます。
野鳥は飼い鳥とは違い,人が近づいただけでもストレスを感じます。
触ったり捕まえたりするだけで,ショック死してしまうこともあります。
野鳥が粘着シートに付いていたら,京都市にお住まいの方は救護センターへ,
またはお住まいの地域の獣医師会に問い合わせてください。
自己判断で治療はしないでください。
救護センターからのお願いです。
京都市動物園野生鳥獣救護センター
電話:075-771-4627(9時~16時半 年末年始は除く)
もう一つ,救護センターからお願いがあります。
ネズミ捕り粘着シートは野外には置かないでください。
粘着シートに張り付いた虫や草の種を食べようとして,
野鳥も張り付いてしまう恐れがあります。
一度張り付いてしまうと,自力ではシートから脱出できません。
もがいて羽を傷め,衰弱してしまいます。
小さい野鳥になればなるほど,助からないことが多くなります。
皆様のご理解とご協力をお願いします。
救護センタースタッフ 吉川