救護センターブログブログ
2018年1月23日(火)キセキレイと呼ばれて
今年初めて救護センターに持ち込まれたのは,キセキレイでした。
ネズミ捕りシートにくっついていたため,お腹の羽が抜けてしまっていました。
野鳥が一度シートにくっついてしまうと,自力では抜け出せず
命の危険にさらされます。
幸いなことに,このキセキレイは,風切羽も尾羽も無事だったので
野生に帰せそうです。
今はまだ鳥かごの中でリハビリ中。
キセキレイはセキレイの仲間です。
体の半分ほどある長い尾を,しきりに上下にフリフリ動かします。
地面にいるときはちょこまかと早足で歩き
空を飛ぶときは波を描くように波状飛行します。
飛びながら虫を捕まえるフライングキャッチも得意です。
キセキレイは水辺でよく見かけます。
腰とお腹が黄色なので,日本では黄鶺鴒(キセキレイ)と
呼ばれています。
しかし,学名や英語名,中国名を見ると,様子が違ってきます。
学名の Motacilla cinerea は尾を動かす灰色の鳥という意味です。
英語名も gray wagtail(灰色のセキレイ),中国名も灰鶺鴒です。
なぜキセキレイが灰色かというと
世界にはもっと黄色いセキレイが他にいるからです。
キセキレイはかなり黄色だと思うのですが
↑これぐらいでは黄色が足りないのかな (>_<)
何はともあれ,ネズミ捕りシートは屋内で使ってくださいね。
野鳥に成り代わり,お願いいたします。
救護センタースタッフ 吉川