救護センターブログブログ
2017年12月3日(日)シロハラ
ネコに襲われて木から落ちたシロハラが救護センターに来ています。
胸筋が裂けていたので縫合手術をし
感染症がでないよう経過観察中です。
数日前から広いケージに出し,放野のタイミングを計っています。
シロハラは冬鳥です。
冬の間,日本で過ごして春になると北の国に帰っていきます。
植え込みや林の中,ヤブなどの薄暗いところが好きで
落ち葉をひっくり返して歩き回りながら,エサとなる虫や実を探します。
ん?呼んだ?
乾いた落ち葉のカサカサという音が聞こえたら,よく探してみてくださいね。
地味な色合いながら,体が大きめなので
意外とシロハラの姿を見つけることができます。
シロハラの頭部は黒っぽい灰色,背と羽は茶褐色です。
目の周りのアイリングと下くちばしの黄色が目立ちますが
名前はお腹の色合いから「白腹」です。
でも名前にするほど白くはないと思うのですが…。
「薄茶腹」だったら語呂が悪いからかな。
ちなみに中国語では白腹鶫(シロハラツグミ),
ラテン語の学名はTurdus pallidus(淡い色のツグミ)
英名はPale thrush(淡い色のツグミ)です。
動物園の京都の森にある野鳥舎では
救護センター出身のシロハラを飼育展示していますので,
ぜひ見つけてくださいね。
地面をピョンピョン弾んでいますよ。
ピンぼけです…実物はもっとはっきり見えます(^_^)
救護センタースタッフ 吉川