救護センターブログブログ

2017年9月30日(土)月とアオサギと

月々に月見る月は多けれど
月見る月はこの月の月    詠み人知らず

そろそろ中秋の名月ですね。
月明かりに照らされて川に佇むアオサギの姿を見て以来
アオサギは月夜が似合う鳥だなぁと思うようになりました。

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  白鳥っぽい姿で立つこともできます♪

サギの仲間は,様々な方法で魚を捕ります。
片足を水中でゆすって小魚を追い立てる「追い出し漁」
葉っぱや小石を落として,虫が落ちたように見せかける「投げ餌漁」
くちばしで水面に波紋をつくって魚をおびき寄せる「波紋漁」

アオサギは魚を待ち続ける「待ち伏せ漁」をよくします。
川の浅瀬に仁王立ちしている姿は壮観で
時に,深遠な思索にふけっているようにも見えます。

blog20170930_3 哲学者の風格が。

救護センターに運ばれてきたアオサギは
外傷はなかったものの,ひどく衰弱して痩せていました。
うまく餌がとれず,食べていなかったのでしょう。
流動食を強制的に食べさせ,
「食べないかもしれないけど」と思いながらマメアジを水に入れてみると
あっという間に完食。
動いている魚も捕れるように訓練しなくちゃ,とコイの稚魚も入れると食べました。

どんどん食べて,どんどん太って,どんどん動きまわって,めでたく回復♪

blog20170930_2 シャキ~ン!

放野の日を迎えることができましたが,困ったことが…。
衰弱していた時は簡単に捕まえて治療できたけれど,
運搬用の段ボール箱に入れようとすると
バッサバッサ飛び回るし,ギャ~,グェ~と大きなダミ声で叫ぶし。
おかげで,小鳥の放野の時とは違った別の達成感がありました(^_^;)

       救護センタースタッフ 吉川