救護センターブログブログ
2017年9月7日(木)ハヤブサ健康診断
救護センターには,野生復帰できず終生飼養となったハヤブサが4羽います。
先日,久しぶりにハヤブサの健康診断とお手入れを行いました。
採血
キールスコア判定(竜骨の周りに付く筋肉量から肥痩を判断)
爪切り
くちばし切り
そして体重測定です。
どのハヤブサも救護センターに来てから2年ぐらい経っています。
長らく猛禽を飼育していると,足裏にウオノメのような物ができることがあります。
趾瘤症,バンブルフットです。
ひどい症例の場合は手術で切除します。
野生では水平飛行時に時速100kmで飛ぶハヤブサですが,
ここにいるハヤブサたちは翼の骨折が原因で飛べなくなり,
止まり木から止まり木へ,跳び移ることしかできません。
運動量を誇っていたハヤブサには,止まり木にいる時間が長いと
足への負担がかなりのものになります。
猛禽類に罹りやすい趾瘤症ですが,
救護センターではトビやオオタカよりも,ハヤブサによく見られます。
4羽のうち3羽に趾瘤症の罹患歴があり,今も経過観察中なので
足裏チェックも行いました。
自主的に開く
4羽とも足裏の状態は良好だったので,
今まで続けている予防策が功を奏したのかも知れません。
予防策とは…
エサの量と内容を見直し,体重が増えすぎないようにする。
エサとなるマウスにニンジンやバジルを与え,ビタミンAを補給。
止まり木につけた人工芝をパコマ消毒する。
この3点です。
ハヤブサたちが健康に過ごせるよう,今後も続けていきます。
おきばりやす~♪
救護センタースタッフ 吉川