救護センターブログブログ
2017年7月11日(火)うれしいご報告
以前からブログでお伝えしていましたダイサギですが,
先月,無事に自然へ還ることができました!
5月中頃,釣り針が翼に刺さり,糸が体中に絡まった状態で救護されましたが,
その後,たくさんの治療にも耐え,ごはんもよく食べるようになり,
最後はケージ内を元気いっぱいに飛び回るまでに回復しました。
治療の様子
無事に自然へ還ってくれて一安心ですが,
救護センターで治療中,ちょっと困ったことがありました。
ダイサギは魚を好んで食べる鳥なので,
救護センターではこのように器に入れて与えているのですが,
時間が経ってから様子を見てみると…
ん…?地面に何か落ちている…?
ご覧の通り,器に入れた魚を外に出して散らかしてしまうのです。
これはダイサギのある習性からくるものでした。
ダイサギは魚を飲み込むときに,
ヒレやウロコが喉にひっかからないよう,頭から飲み込もうとします。
そのため,魚をくわえるとくちばしを使って器用にくるくると回すのです。
救護センターの環境下では,
もしかするとこのくるくるが上手にできなかったのかもしれません。
ちなみに園内でも「京都の森」のアカショウビンがこのくるくるをします。
ぜひ,観察してみてくださいね!
救護センタースタッフ アベ