救護センターブログブログ
2016年10月6日(木)ちょいハゲ
ちょいワル,ちょいモテ,ちょい飲み…巷ではちょい○○が流行っていますね。
鳥の世界でも春から初夏にかけて,ちょいハゲという流行りがありました。
その名も「抱卵斑(ほうらんはん)」。
卵を抱くときに,羽が生えたままだと親鳥の体温が伝わりにくいので,
一時的に羽が抜けて,ちょいハゲになります。
この,皮膚がむき出しになった部分を,抱卵斑といいます。
抱卵斑には血管が多く集まり,他の皮膚より高温になるので,効率よく卵を温めることができます。
ちなみに鳥の体温は40℃から42℃ぐらいあります。
鳥の種類によっては,抱卵斑が目立つものもいれば,
目立たないものもいるようです。
地肌が見えていなくても,お腹のあたりに縦のラインで羽の分け目が見えたら,
この鳥は卵を抱いていたのかな,と想像するのも楽しいですね。
スズメ目の鳥では,たとえオスとメスが交代で抱卵していても,
抱卵斑がはっきり出るのは,メスだけだそうです。
下の写真のコシアカツバメは,スズメ目ツバメ科の鳥です。
さて,この子はオス,メス,どっち?
*このコシアカツバメ(メス)は無事に放野できました。
救護センタースタッフ 吉川