救護センターブログブログ
2015年7月31日(金)ヒナコウモリの持ち込み
ヒナコウモリが4年ぶりに持ち込まれました。
翼膜がやぶれており,地面に落ちているところを保護されました。
京都府では絶滅寸前種に指定されています。
京都府のHPでは,絶滅が危惧されている理由として,樹洞を昼間の隠れ家にするコウモリであるが,大木が激減し,樹洞が消失したために,家屋を利用せざるを得なくなっていると思われるため,となっています。
今回持ち込まれたコウモリは翼膜が敗れているものの,
救護センターに来てすぐ,室内を2周ほど旋回することができたため,餌をたくさん食べさせて早めに放獣することになりました。
救護センターでのコウモリの放獣の仕方を
ご紹介します。
”バットハウス”と呼んでいる,木箱にコウモリを入れます。
コウモリは暗くて狭いところを好むため,すぐに入っていきます。
夜行性なので夕方に外に設置し,
自分の意思で外に出たいときに出てもらいます。
コウモリが外に出てすぐ,猫に襲われないような場所に
設置することがポイントです。
コウモリを保護する機会は少ないかもしれませんが,
コウモリは野生動物なので,どんな感染症を持っているか分からないため,もしコウモリを保護する場合は直接素手では触らず,皮手袋や,大きいピンセットなどを用いるようにしましょう。
救護センタースタッフ 勝見