救護センターブログブログ
2015年1月28日(水)イカルの救護
イカルの持ち込みがありました。
残念ながら,救護者から発見時の状況などを聞くことができなかったため,原因はわかりません。
外傷はなく,意識がぼ~っとした様子で,何かに衝突したのではないかと,考えています。
過去にセンターに持ち込まれたイカルの救護原因を見てみると,窓ガラスなどの人工物に衝突した例がとても多くみられました。
治療のために捕まえると,呼吸音に異常が見つかり,口の中を綿棒で拭うと,出血が見つかりました。
衝突した衝撃で,体内のどこかから出血しているものと思われます。
消炎剤・抗生剤・止血剤などを注射して安静に保つことになりました。
初日はじっと動かず,餌も食べませんでしたが,2日目からはバクバクと餌を食べるようになりました。
救護センターで与えているイカルの餌がこちら。
すり餌,麻の実(おの実),ヒマワリの種,小鳥の粒餌,コオロギ,ミルワーム(写真はサナギ)が入っています。
そして,次の日の食べ残しがこちら。
よく食べるな~。
あの太い嘴で,ヒマワリと麻の実の殻を割って中身を食べます。
うまく割って食べるものです。
たくさん食って早く野生に帰れー!
追記:このイカルは1月中に放鳥されました。
救護センタースタッフ 森本