救護センターブログブログ
2013年4月29日(月)絡まり事故を減らすために!
3月にテグスと防鳥ネットに絡まったドバトが持ち込まれました。
テグスとは,釣り糸のことです。
防鳥ネットは,農作物が鳥に食べられないように張ったり,マンションのベランダに巣を作らせないためなどに張られる鳥よけの網の事です。多くはナイロンなど合成繊維でできた糸で作られています。
1羽は足に絡まった状態でお寺を歩いていた所を保護。もう一羽はハトよけのために張られた防鳥ネットに絡まっていたそうです。
これらは,人為的な原因で救護される代表的なものの1つです。
絡まった鳥は,ひもを外そうと暴れて骨折したり,絞めつけられて血液循環不全を起こしたり,首が絞まって窒息死することもある恐ろしい事故です。
この被害を減らすためにはどうすればいいでしょうか?
テグスであれば,テグスのない環境が1番です。
・テグスを捨てないこと。
・落ちていたら拾うこと。
細くなったビニールひもで被害にあうこともあるので,テグスに限らず細いひもや糸は,しっかり捨てるようにしましょう。
防鳥ネットについては,設置する方の協力と理解が大切になります。
・ネットの網目が細かく,鳥の頭が入らないサイズのものを選ぶ。
・ネットのひもは目立つ色のものを選ぶ。
・ひもの太さは,太いもので鳥が絡みづらいものを選ぶ。
こんなふうに,鳥に絡みにくくなる工夫をしていただけると,被害も減らせるはずです。
鳥に絡みにくい防鳥ネットがどんなものか,知っている人は少ないと思います。
近くにお困りの方がいましたら,教えてあげてください。
救護センタースタッフ 森本