救護センターブログブログ
2012年12月8日(土)ニホンジカの年齢
救護センターでは,持ち込まれた動物を見て,何歳くらいなのだろうと考えます。
成獣や成鳥は,大きさ,羽の色,毛並みなどを見てだいたいの予想をするのですが,正確な年齢はわかりません。
11月,オスのニホンジカが持ち込まれました。
オスのニホンジカの場合,年齢は角を見るとある程度判断できます。(メスは角が生えないためわかりません)
角は,毎年春先になると自然に抜け落ち,4月頃から新しい角が生えてきます。
生まれた年は,角は生えませんが翌年になると小さな1本角が生えます。その翌年には1本角に1本枝がついて2枝の角が出てきます。満4歳まで枝が増えます。
4歳以上は,枝は増えませんが角全体が大きく立派になっていきます。
なので,4歳以上になると正確に判断することは出来ません。
今回持ち込まれたシカの角はこんな形をしていました。
ということは,満3歳くらいとわかります。
救護センターでは,野生動物が持ち込まれると,体重や年齢などを参考に餌の内容を考えたりもします。判断しやすい目印があるととても助かります。
鹿の角は,毎年生え変わるのに,形が変わっていくというのもおもしろいですね。
救護センタースタッフ 村上