救護センターブログブログ
2012年11月12日(月)冬鳥の持ち込み
10月中旬,救護センターにシロハラが保護されてきました。
地上で落ち葉をはねのけながら虫やミミズなどを探して食べたり,木の実を食べたりする鳥です。
その名のとおり,漢字で書くと「白腹」と書きます。
写真ではお腹が良く見えませんが,お腹が白く見えるのでシロハラです。
ちなみに,お腹が赤いアカハラという名前の鳥もいます。
シロハラは本州から南の地域で,冬鳥として渡来します。
冬鳥とは,主に越冬をするために寒い地域から,暖かい地域へ渡来し,春になると繁殖のために帰っていく鳥の事です。
秋になると見られ始めるため,秋が来たんだな~と感じています。
このシロハラは建物や車などに衝突した疑いで持ち込まれました。
当日は脳震盪を起こし,ぼ~っとしていました。
翌日には一転して,キョキョキョと騒いで鳴いたり,威嚇をする元気がでましたが,飛ぶことができません。
レントゲンからは骨折が見つからないため,打撲などが考えられ,安静を保つことになりました。
当初は脳震盪だけで,回復すれば早めの放鳥ができるかもしれないと考えていたので,残念に思っていました。
治療期間を終え,このシロハラは飛べるように回復したため,今回は放鳥することができました。
厳しい冬を乗り越えてくれればいいのですが。
救護センタースタッフ 森本