救護センターブログブログ
2012年10月14日(日)初の持ち込み
救護センターに,初めて保護されてきた鳥がいました。
名前はヒメクロウミツバメです。
ミズナギドリ目ウミツバメ科の海鳥です。
京都府のレッドデータブックのカテゴリーで絶滅危惧種に指定されています。
台風17号が本州に上陸する前の9月26日に京都市内で保護されました。
台風の接近による影響で,内陸で発見されることがあるため,この影響によるものかもしれないと考えています。
ヒメクロウミツバメは,夏鳥として渡来し,離島で繁殖します。
繁殖地は限られており,京都府内では沓島での繁殖が確認されています。
元々の生息数が少ないとされるヒメクロウミツバメですが,1987年に福岡県の小屋島では,ドブネズミが侵入し,壊滅的な被害がでたそうです。
現在ではドブネズミが駆除され,徐々に回復しています。
保護されたヒメクロウミツバメですが,保護されてから4日目に,残念ながら亡くなってしまいました。
今後保護されることがあった場合は,今回の経験を活かすことができればと考えています。
救護センタースタッフ 森本