救護センターブログブログ
2012年2月29日(水)オオタカのプール?
寒い日が続きますが,少しずつ日差しが春らしくなってきました。
救護個体が少なくなり,夏場とはうって変わって落ち着いた救護センター。
それは,スタッフが休憩中でセンターが静かになった時・・・。
警戒心が強く,いつもは止まり木に止まっているオオタカが,銀色の桶の中に入ってじっとしていました。
このオオタカは,左の翼を骨折し,飛べなくなっていたところを保護されました。救護センターに持ち込まれた時には,骨折したところが壊死していたため断翼。野生復帰させることができず,動物園で飼育を続けています。
銀色の桶は水桶で,飲み水ですが水浴び用の水にもなります。
まるでプールに浸かっているようです。夏でも冬でも,季節に関係なく浸かっていることがあるのですが,寒くないのでしょうか・・・。
カラスや他の小鳥が水浴びをするとき,水桶に入って翼を動かし,体全体に水を浴びます。水桶の中でじっとしているところは,あまり見られません。
オオタカも翼を動かして水浴びをしますが,時々このように水桶の中でじっとしていることがあります。人が近寄るとすぐに水桶から出てしまうところをみると,オオタカにとってはあまり気軽に見せられない姿なのでしょうか。
オオタカは,小鳥やカモ・小型の哺乳類などを食べる猛禽類。体の大きさはカラスと同じくらいで,武器となるのは脚の鋭い爪です。獲物を捕らえるための脚の力は強く,掃除や餌やりの際には,怪我をしないように気をつけて接する鳥です。
そんな怖いオオタカが,まるで小さいプールにのんびり浸かっているかのようで,邪魔をしないように陰からこっそり撮影したスタッフなのでした。
救護センタースタッフ 木下