救護センターブログブログ

2011年3月30日(水)この時期に珍しいお客様

 3月中旬,救護センターにびっくりする連絡がありました。この時期に,オオミズナギドリが続けて2羽保護したとのことです!

 オオミズナギドリは海鳥で,毎年2月下旬に南方から日本の繁殖地に渡って来ます。そこで子育てをし,11月頃にはまた南方に渡っていきます。京都では舞鶴の冠島が繁殖地になっており,京都府の府鳥にも指定されています。
 この鳥は,海風を受けて高台や水面からでないと飛び立てないため,一度地上に落ちると飛ぶ事が出来ないのです!

 これまで救護センターでは,1997年から計83羽のオオミズナギドリが保護されてきましたが,そのほとんどが10月から12月の南に渡る時期です。

 春に保護されたのはたった1羽だけで,現救護スタッフは誰も知らず,今回の持ち込みにはみんなびっくり仰天!恐らくたまたま風に流されて落下してしまったのでしょう。

 特に大きな外傷もなく元気だったので,3日後に自然に帰しました。無事に繁殖地にたどり着いてくれる事を願います。

もう迷って落ちてこないでね!

 

                           救護センタースタッフ 江幡