生き物・学び・研究センターブログ

2024年12月22日(日)センターの日誌082 ショウガを食べたのは…

生き物・学び・研究センターは、動物園内にある、教育と研究を行う部署です。
このブログでは、動物園にあるけど飼育ではない、センターの業務をご紹介しています。

先月のお話になりますが、武田薬品京都薬用植物園様とのコラボイベントで、いきもの循環エリアで栽培していた植物を収穫しました
ゴマ、ラッカセイ、おばけカボチャと一緒に収穫したのはショウガ。

奥が生えている状態、手前が抜いた全容です。
緑の部分は茎に見える部分(偽茎)も含め全て葉、黄色い部分が茎(地下茎)、細く伸びているのが根。
我々が食べるのは地下茎の部分ですが、全体の見た目をご存知でしたでしょうか。

抜いた時に周囲に独特の臭気が広がり、見なくても収穫したことが分かるほど。
ヒトでもお好きな人、苦手な人のいる植物ですが、今回葉の部分をニシゴリラへ給餌してみました。

実は、ニシゴリラは、生息地でアフリカショウガを食べることが知られています。
他園でも給餌の実績があるものの、これまで当園のニシゴリラたちは、給餌しても食べてくれませんでした。
さて今回の結果は…

食べてはくれたようですが、余り好んではいなかったのとこと。
新鮮なものなら食べてくれるかと思っていたので少し残念。
来年もめげずに様々な植物を育ててみようと思います。

土佐