生き物・学び・研究センターブログ

2024年11月10日(日)(チンパンジーのお勉強)これまでと違った視点で見てみたら

チンパンジーの勉強部屋には、モニターの上に小型のカメラが付けられています。(写真の黄色い〇の位置)

勉強部屋の3台のモニターの上に、それぞれカメラが置かれています。
こんな小型のカメラです。

今回は、こちらからの映像を紹介します。

この日は、ニイニ、ジェームス、タカシの3頭のチンパンジーが勉強していました。

モニターの上のカメラから見ると、こんな風に映っています。

チンパンジーのお勉強では、誰がどの場所でやるかは決まっていません。なので、誰かが勉強していた場所が空くと、他の個体がやってきて続きをすることがあります。

先に勉強していたチンパンジーよりも、難しい問題を勉強している個体ならよいのですが、その逆の場合だと、自分が普段やっている問題よりも、難しい問題に直面することになります。

この日は、タカシが勉強していた1から17までの難しい問題を、後からやってきたジェームスがやることになりました。ジェームスは普段は1から13までの問題をやっている個体。1から7まではなんとか選ぶことができましたが、そこで手が止まり、固まってしまいました。。。 そこでギブアップと判断して、問題を1から13に変えてあげると、すんなりと勉強を始めてくれました。

ひょっとしたら、自分ができる問題と、できない問題が分かるのかもしれません。

この日のエピソードは、連続写真ではとても伝わらないので、ぜひ動画で見ていただければと思います。

YouTubeの京都市動物園公式チャンネルでは、チンパンジーやゴリラたちのお勉強で見られたエピソードを公開しています。この日のエピソードは、こちらでご覧いただけます。

(チンパンジーのお勉強)これまでと違った視点で見てみたら

※京都市動物園では、サルワールド再整備に向けて、クラウドファンディングに挑戦中です。
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田中正之