生き物・学び・研究センターブログ
2024年10月4日(金)(ゴリラのお勉強)新しい挑戦・キンタロウとゲンキの場合
これまで勉強してきた、数字の順番を覚える課題とは違った、新しい課題を出した初日の様子を、チンパンジーとゴリラのゲンタロウで紹介してきました。
(チンパンジーのお勉強)新しい挑戦 (2024年9月23日(月)公開)
(ゴリラのお勉強)新しい挑戦・ゲンタロウの場合 (2024年9月26日(木)公開)
今回は、キンタロウとゲンキが勉強部屋にいるときに、新しい課題を出した日の様子を紹介します。
最初にモニターの前にやってきたのは、母親のゲンキでした。
モニターの前に来てもらうためにごほうびのリンゴ片を何個かだしてあげると、ちゅうちょなくやってきて、食べ始めました。その後、いつもと様子が違うことに気が付いたのか、すぐに離れていきました。
代わってやってきたのがキンタロウ。
キンタロウも、画面の前に出してあげたごほうびのリンゴ片は食べるのですが、画面になかなか触れようとしません。
モニターの前を離れたゲンキが、撮影しているカメラを載せた三脚をねらって倒そうとするので、仕方なく手の届かないモニターのすぐ横から撮影することになりました。
キンタロウも、何をしてよいかわからなくて、離れていきました。
キンタロウに代わって、再びゲンキがやってきました。
どうやらゲンキは、ほぼ試行錯誤なく、何をすればよいかわかったようです。
うまくできていたゲンキですが、やがて飽きてしまったのか、モニターを前を離れていきました。
ゲンキと比べると、キンタロウはなかなか画面に触れてくれませんでしたが、ふとした時に画面を手で押しました(叩いたと言った方がよいかも)。
画面に映された文字に触れたわけではないのですが、これを正解としてごほうびを上げました。いつまでも、ごほうびが出てこないと、モニターに触ることや、モニターの前にいることが嫌になってしまうと困るからです。
その後も、ゲンタロウの時と同じように、モニターの前を離れていかないように、ときどきごほうびをだしながら待つこと数分、キンタロウでも初めて画面の中の文字に指が触れて、ごほうびをゲットできました。
その後、徐々に問題を理解したキンタロウは、迷わず画面の中の文字に指を触れるようになりました。
これで、新しい課題をやってくれそうなゴリラは、ゲンタロウに次いで、2個体目です。
この後の進展についても、動画やブログでお知らせしたいと思います。 お楽しみに。
静止画では伝えきれないので、動画を編集して同時に公開しました。YouTubeの京都市動物園公式チャンネルでは、チンパンジーやゴリラたちのお勉強で見られたエピソードを公開しています。この日のエピソードは、こちらでご覧いただけます。
※京都市動物園では、サルワールド再整備に向けて、クラウドファンディングに挑戦中です。
皆様のご支援、ご協力をお願いします。 https://readyfor.jp/projects/kyotocityzoo