生き物・学び・研究センターブログ

2024年9月14日(土)センターの日誌068 稲が実りました

生き物・学び・研究センターは、動物園内にある、教育と研究を行う部署です。
このブログでは、動物園にあるけど飼育ではない、センターの業務をご紹介しています。

6月8日に行った田植。
それから3か月が経ちました。
京都の森の田んぼがどうなったかというと…

こんなにしっかりと実りました。
収穫イベントは9月21日予定。
水の量を調整したり、網を張って鳥除けをしたりと、仕上げに入っています。

網を張ったはいいですが、数日後に見るとスズメがついばんだ跡が。

稲の根元には、食べられた後のもみ殻が散在しています。
実はこの網、スズメを完全に防御するには網目が粗すぎるのです。
スズメサイズでも頑張れば中に潜り込めるので、田んぼの縁から少しずつ食べられています。

ただ、糸が細い(=柔らかい)防鳥ネットは、鳥が絡まる可能性があります。
絡まり事故は、動物が暴れれば暴れるほど絡まっていく厄介な事故。
一方、当園で使っている野菜用の少し粗いネットは、糸が太くてたわみにくいので、近づいたスズメが飛んで逃げていくことができるようになっています。

今朝も、見回りをすると、網の中にいたスズメたちが一斉に飛び立っていきました。
収量が減ってしまうのは残念ですが、稲版のエンジェルズシェアだと考えることにします。
収穫イベントまでに、丸裸にされないといいのですが。

土佐