生き物・学び・研究センターブログ

2024年7月12日(金)センターの日誌059 薬草畑のイベント

生き物・学び・研究センターは、動物園内にある、教育と研究を行う部署です。
このブログでは、動物園にあるけど飼育ではない、センターの業務をご紹介しています。

7月6日に、武田薬品 京都薬用植物園様との連携イベントを開催しました。
薬用植物園様が園内で整備してくださった、おとぎの国屋上の薬草畑のオープニングイベントです。
1週間前には雨予報だった天気が、前日には曇り、当日朝には晴れとなり、胸をなでおろしての開催になりました。

参加者は、事前募集に応募いただいた小学生の皆様とその保護者の方々。
まず、なぜ京都市動物園が堆肥を作っているかを知っていただきました。

実際に、アジアゾウの糞から作ったたい肥を見ていただいています。
手触りも臭いも、糞とは全く別物。
多くの参加者の方が自分から触って確かめてくださり、イベント企画スタッフとして嬉しかったです。

続いて、薬草畑で、ゾウ糞堆肥とブレンドする薬用植物園様の肥料の観察。
その後、ショウガを掘り出してみたり、トウキの香りや味を確かめてみたり、ワタの実に触れてみたり、ゴマの実を割ってみたり…
五感で楽しむイベントになりました。

イベントの最後に、漢方の原材料の一つであるトウキを植えました。
この根を原材料にした当帰芍薬散は、飲んだことのある方も多いのではないでしょうか。

これからの季節、植物が青々と育っていく姿が楽しめます。
皆様も、当園にお越しの際は、是非薬草畑にも足を運んでいただければと思います。

土佐