生き物・学び・研究センターブログ
2023年11月10日(金)センターの日誌024 冬の田んぼの土づくり
生き物・学び・研究センターは、動物園内にある、教育と研究を行う部署です。
このブログでは、動物園にあるけど飼育ではない、センターの業務をご紹介しています。
無事脱穀まで終わった京都の森の田んぼ。
収穫が終わったからといって、春まで放置するわけではありません。
秋植えの作物を作ることもありますし、土の状態や栄養を回復させるために土づくりをすることもあります。
今回この田んぼでは、稲わらとレンゲソウを使って地力を上げることにしました。
今回も精華大学の学生と一緒に作業を行いました。
予め撒いた稲わらごと、耕運機で土の中に鋤き込んでいきます。
長い稲わらのままで撒いてしまったため、何度か耕運機に絡んでしまい、その度手で掃除しなくてはならなかったのが反省点。
来年度は、細断を行ってから撒こうと思います。
鋤き込みが終わったら、レンゲソウの種を撒いて土を被せます。
発芽率を高めるために土を押し固める必要があるのですが、ドラム缶のような丁度良い道具が見つからずこれは断念。
人数がいたので、足で踏んで固めてもよかったかもしれません。
1週間後には、早速発芽が見られました。
レンゲソウの標準和名はゲンゲ。
田んぼで育てて春に土中に鋤き込むことで、土への窒素補給を行うことができます。
化学肥料が大々的に使われるようになる以前は、日本全国でゲンゲ畑が見られたとか。
来年の春には、京都の森でも、きれいな花畑が見られるかもしれません。
土佐