生き物・学び・研究センターブログ
2023年10月13日(金)センターの日誌020 はさがけ
生き物・学び・研究センターは、動物園内にある、教育と研究を行う部署です。
このブログでは、動物園にあるけど飼育ではない、センターの業務を御紹介しています。
稲刈りで収穫した稲ですが、このままでは水分が多く、籾すりや保存に向きません。
現代農業においては、コンバインという機械を使って稲刈りと脱穀を同時に行い、籾だけにしてから機械で乾燥させます。
では、コンバインが普及する前はどうしていたのかというと、稲のまま天日干しで乾燥させていました。
稲木と呼ばれる棒を使って稲を乾かすこの作業を、はさがけと呼びます。
当園でも、昔ながらの方法に倣い、毎年はさがけを行っています。
ところが、概ね1~2週間程度乾かす必要があるため、どうしても雨に降られてしまう日が。
湿った状態が長いとカビが生えるため、稲わらを動物の餌にする我々としては何とか雨を防ぎたい。
そこで、雨に備え、防水シートをかけました。
雨に直接当たる部分を中心に覆い、風に飛ばないよう紐で結んでいきます。
ところが、思った以上に収穫があり、シートが足りない事態に。
ものがないときには、あるもので何とかするのが動物園。
大工さんが保管していた、工事現場で見かける「安全第一」の旗をかぶせました。
あつらえたように丁度良い大きさでした。
シートのおかげで、週末の雨の後も、乾いた状態を維持することができました。
来週には、精華大学の学生の方々と一緒に、脱穀を行う予定です。
土佐