生き物・学び・研究センターブログ

2023年10月10日(火)4園館連携ワークショップ「いきもの広場」を植物園で開催しました。

京都市動物園は、京都府立植物園京都水族館京都市青少年科学センターとの連携して「きょうと☆いのちかがやく博物館」という事業を2016年から継続して実施しています。年に1回ずつ、連携する園館にそれぞれのスタッフが集まり、共同してワークショップを実施しています。今年度から、きょうと生物多様性センター、梅小路公園の「いのちの森」を管理している京都市都市緑化協会とも一緒に活動を始めました。

今年の4月には、動物園の「野生動物学のすすめ」のプログラムの一部として集まりました。そして、9月30日に実施した「いきもの広場」は毎年、植物園に集まって行っているプログラムです。

今回、テーマを「大きい・小さい」としました。連携する各園館から、大きいものと小さいものを教材として持ち寄りました。視覚的に判別しやすいものの大小の比較から、生き物が生き抜く戦略や効率的に生きていく工夫を知り、生物多様性への学びにつなげようという狙いです。

植物園の観覧温室の正面に掲げられた、ゾウのほぼ等身大タペストリー。
動物園デザインアドバイザーの池田泰子さんのデザインで制作しました。

こちらは前日の取り付けの様子。植物園の高所作業車を使って取り付けてもらいました。

こちらは青少年科学センターが持ってきてくれた昆虫標本。昆虫として大きなもの、小さなものが比較できます。

受付には、きょうと生物多様性センターの標本や、各園館からの配布物が並べられました。

では、さっそく当日の各園館のプログラムを紹介します。

植物園は、観覧温室内を巡りながら、大きな植物の説明と、それにちなんだクイズを出しました。

続いて、動物園のプログラム。観覧温室正面のゾウのタペストリーの前で、ゾウにちなんだクイズとその解説を行いました。

科学センターは、世界の大きな昆虫、小さな昆虫のお話。

水族館は、オリジナル「魚面」から、オオサンショウウオの成体と、小さな幼体の魚面造り。組み立てながら、体の特徴のちがいを学びました。

最後に、今回一緒に参加してくれた、きょうと生物多様性センターと、京都市都市緑化協会の紹介。

植物園のミクロ観察コーナー。顕微鏡でようやく見える食虫植物の姿を観察。

そして、あっという間の2時間が終了しました。終わりの挨拶は、植物園の平塚さんから。

今年度、「きょうと☆いのちかがやく博物館」連携事業は、まだまだ続きます。また、各施設での秋のイベントも続きますので、お楽しみに。


田中正之