生き物・学び・研究センターブログ

2023年7月17日(月)(チンパンジーのお勉強)コイコの学びはつづく。

今回の主役は、コイコ(写真の左から2番目、真ん中のモニターに向かっているチンパンジー)です。

チンパンジーの勉強部屋。左から、タカシ、コイコ、ロジャー、ニイニ。

京都市動物園のチンパンジー、コイコは45歳を超えていて、チンパンジーとしても高齢と言える年齢です。

2009年に京都市動物園にやってきて、その年の5月から、タッチモニターを使って、数字の順番を覚える問題にとりくむ「チンパンジーのお勉強」に参加しています。

いちばん左がコイコ。(2009年5月30日のブログ「勉強はじめました」より)

勉強を始めた時点で30歳を超えていたので、初めからけっして覚えがよいとはいえなかったのですが、やる気だけは衰えず、時間はかかっても、覚えられる数字を増やしていきました。

1から10までの数字の順番を答える問題に挑戦するコイコ(中央)。 左はタカシ。右は休憩中のニイニ。

コイコ、40問の問題を終了。24問正解で、正解率60%。前回勉強に参加したのが11日前で、そのときと成績は変わらず。意外なほど落ちていません。

すぐに次の問題を要求するコイコ。

コイコが勉強している後ろで、ロジャーがジェームス相手に遊んでいるのが映っていました。

うしろで騒がしく遊んでいても、勉強を続けるコイコ。

今度はタカシが飽きて、寝転がってしまいました。

この間も、黙々と問題に向かうコイコ

コイコの成績は、これまでの14年間で、上がるスピードはものすごくゆっくりですが、下がってはいません。すでに息子ニイニにも追い抜かれて、ずいぶん差がついてしまいましたが、これからも彼女のペースで続けてくれることを願っています。

この日の勉強の様子は、Youtubeの京都市動物園公式チャンネルで動画として見ることもできます。https://youtu.be/9uKwhvyKNAw


田中正之