生き物・学び・研究センターブログ
2023年6月12日(月)センターの日誌002 田んぼの管理
生き物・学び・研究センターは、動物園内にある、教育と研究を行う部署です。
このブログでは、動物園にあるけど飼育ではない、センターの業務をご紹介しています。
さて、前回田植イベントのお話をさせていただきました。
この4月に着任して以降、この田んぼの管理を担当しています。
稲づくりは初めてですが、分からないなりに調べつつ挑戦しています。
田んぼは京都の森の中央に3枚あり、琵琶湖疏水からの水を利用しています。
先ず5月初めに、田起こしと畔の補修から始めました。
水を張った後、耕運機で代掻きを行います。
団粒構造を保つために軽くにとどめるべき、雑草を抑えるために最低3回行うべきなどいろいろな情報があったので、今回は代掻き1回で試してみることにしました。
田植前日、水を浅くした田んぼの様子。
マガモのペアが訪れていました。
その後も、畑に落ちた羽根を見かけるので、頻繁に訪れているようです。
生え始めた雑草を食べてくれないかと期待したのですが…
土中の虫に群がっただけなのか、あるいは羽数が圧倒的に足りないか。
足跡の周りには、雑草が元気に伸び始めていました。
アイガモ農法というものがあるので調べてみたのですが、カモが水面を泳ぐことによる攪拌と踏圧が除草になるのだという記述もあり、もしかしたらカモが雑草を食べてくれることを期待してはいけないのかもしれません。
農薬を使わない方針なので、今年も手作業での除草を行う予定です。
来年は、複数回の代掻き、米ぬかによる抑制や田打車の導入を考えたほうが良いかもしれません。
ともあれ、無事に田植までこぎつけました。
1週間後に補植を行い、成長を見守っていきたいと思います。
土佐