生き物・学び・研究センターブログ

2023年4月13日(木)(開園120周年記念)野生動物学のすすめ2023を開催しました(1日目)

2023年4月8日(土)と9日(日)に、京都大学との「野生動物保全に関する研究と教育の連携協定」、および「きょうと☆いのちかがやく博物館」連携協定に基づく普及啓発イベントとして、「野生動物学のすすめ2023」を実施しました。

1日目、4月8日の午前のプログラムは、「きょうと☆いのちかがやく博物館」として連携する京都府立植物園京都水族館京都市青少年科学センター、さらに京都市環境政策局環境管理課、京都府府民環境部自然環境保全課の皆さんが動物園に集まってくださり、共同プログラムを実施しました。(プログラムの内容については、動物園HPのイベント案内をご覧ください)

プログラム1:「わたしたちの身の回りの自然」を発見するワークショップ

京都市動物園、京都府立植物園、京都市青少年科学センターによる3つのプログラムを順番に体験してもらいました。まずは動物園から。「京都の森」ゾーンにみんなで入っていきます。

5つのポイントで、森で見つけた動物の痕跡、「フィールドサイン」についてのクイズ

出題と解説には、法然院森のセンターで活動するフィールドソサイエティーの久山さんに協力していただきました。

動物園に続いては、植物園の平塚さんと津田さんから、「守ろう厄除けちまきとチマキザサ!」と題して、京都の伝統的なお祭り、葵祭や祇園祭に欠かせないフタバアオイや、チマキザサについてのクイズとその解説です。

「京都の森」で、ふだんは入れない棚田のエリアに集まってクイズと解説を聞きました。

植物園に続いては、京都市青少年科学センターの藤野さん、浅田さん、三輪さんに教えてもらいながら、子どもたちが、京都の森の池の水を採取しました。

プランクトンネットをつかって、水中の微生物を採集しました。

最終した池の水を顕微鏡で拡大してみたら見える(はずの)微生物について解説

動物園・植物園・科学センターの3つで2時間とっていたので、時間に余裕はあるはずだったのですが、それぞれのところでいっぱい語りすぎたのか、顕微鏡をひとりひとりに見ていただく時間まで取れずに2時間があっという間にたってしまいました。熱心な参加者のみなさんは、終了後も交代で顕微鏡を覗いて、自分たちの採集してきた水の中の生きものを観察していました。

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プログラム1と同じ時間に、事前申し込み不要の2つのプログラムを行いました。

ひとつは、京都水族館による「ブサカワ魚面を作ろう! ~正面顔が「ブサカワ」な生きものたちのお面を作ろう~」
写真は京都水族館のコラムより引用したものです。

もうひとつは、京都市と京都府で、生物多様性保全に関わる2つの課が、「生物多様性クイズ」の共同ブースを出してくれました。

園内には、野生動物の保全等に取り組むNPO団体などがブースを出して、それぞれの活動を紹介してくれました。

公益財団法人日本モンキーセンター、特定NPO法人市民ZOOネットワーク、特定NPO法人ビーリア(ボノボ)保護支援会、マハレ野生動物保護協会、認定NPO法人ボルネオ保全トラスト・ジャパン、特定NPO法人日本オランウータンリサーチセンターの6団体のブースが並びました。

「野生動物学のすすめ2023」の実施にあたり、御協力いただいた皆さま、ありがとうございました。

(1日目の午前中だけで長くなりましたので、続きます。)


田中正之