生き物・学び・研究センターブログ
2022年12月15日(木)チンパンジー・ロジャーの新たな挑戦
前回、前々回と、チンパンジー・ロジャーの「お勉強」の様子をお知らせしました。
その後、ロジャーの成績をまとめたところ、1から5までの数字を順番に押していく問題では、合格基準に到達していたことがわかりました。(※合格基準は、連続する100問を1セッションとして、2セッション連続して正解数が75問を超えることです。ロジャーの場合、1回の勉強でやってくれる問題数が少なく、しかも連続してやってくれないことも多いので、成績を出すのに苦労するのです。)
ということで、この日から、1から6までの問題をロジャーに出すことにしました。
前回お知らせしたとおり、できないのだけど、挑戦するロジャーでした。
それでも、あきらめずに次の問題へ、
ここで、問題を1から6までに切り替えました。
1から6までの問題も、すぐにはできません。
まちがっても、挑戦するロジャー。
そして正解。正解率はまだまだ低くて、この日は5,6問に1問くらいしか正解できませんでした。それでも、あきらめずに勉強を続けていました。
自分の問題が終わったニイニが、場所を奪いにきました。ロジャーは退散するしかありません。
そのままロジャーの問題をニイニがしていてもしかたないので、いったん右側のモニターをOFFにして、真ん中のモニターに、ニイニ用の新しい問題を出しました。ニイニは素直に真ん中のモニターに戻り、再びロジャーが問題に向かいます。
以前なら、なかなか続けてやってくれなかったロジャーですが、問題の難しさがちょうどよかったのでしょうか!? 熱心に続けていました。
コイコはニイニのお母さん。自分の子どもでないロジャーには遠慮はありません。ロジャーを押しのけて、問題の画面を奪ってしまいました。
そして、その後はコイコの問題(1から10まで)を勉強時間の最後まで続けていました。
右から、コイコ、ニイニ、タカシの3人。久しぶりに、3台のモニターが全部埋まりました。画面中央の手前は、ジェームスの背中。この日、ジェームスは勉強部屋に長くいましたが、勉強用のモニターは空かず、コイコに押し出されたロジャーと遊んだりして過ごしていました。
田中正之