生き物・学び・研究センターブログ

2022年5月11日(水)5/22 国際生物多様性の日シンポ「京・森・生き物探検隊」について

すでにお知らせしておりますように (イベント情報のページへリンク)
5月22日の「国際生物多様性の日」を記念して,京都市動物園と京都府立植物園で第2回連携シンポジウムを開催します。
(「国際生物多様性の日」については,リンク先の環境省のウェブページをご参照ください。)

シンポジウムのポスター

 現在,シンポジウム出席者の皆さんにお配りする特製ミニブックを制作中です。その内容について,一部紹介したいと思います。

1 開催日時
 令和4年5月22日(日曜日) 午後1時~午後4時

2 場所
 京都府立 京都学・歴彩館 (住所:京都市左京区下鴨半木町1ー29)

3 参加費・定員
 無料・定員200名(事前申込制)

4 プログラムについて
京都府立植物園名誉園長である,松谷 茂(まつたに しげる)氏と,京都府立大学教授の福井 亘(ふくい わたる)氏による講演に加えて,「京都の生物多様性」をテーマとしてパネルディスカッションを行い,私たち一人一人が京都の自然と文化を支える生物多様性を守るために何ができるかを議論します。

 (1) 講演 

松谷 茂(京都府立植物園名誉園長,京都府立大学客員教授)
専門は「樹木学」、「植物園学」。京都府立植物園第9 代園長(2006 ~ 2010 年) を務めたのち、同園より初の名誉園長の称号を贈られる。現在も現役園長時代からつづく「きまぐれ散歩」などの園内植物ガイドや大学での講義を通して、植物のさまざまな魅力・不思議・謎また、社会的貢献・教育実践の場としての植物園存在の重要性を発信し続けている。城陽市古木・名木調査委員会委員長ほか多くの委員等を歴任し、公的機関への貢献度も高い。 著書に「とっておき! 名誉園長の植物園おもしろガイド」ほか。

「植物園にできること ~多様性保全と植物園~」
植物には「不思議」と「謎」が詰まっている。
植物は動物のみならず風など、多様な世界の渦の中にあって生き抜き、特に受粉と種子散布の戦略は凄すぎる。植物園の果たすべき使命・役割はあまりにも多く、絶滅危惧植物の繁殖のみならず、教育・学習実践の場としての利活用など、社会的多様性の幅は広い。

多様性の保全って何?
様々な自然環境の中で、多様な生物が存在し、さらにその種内でも多様な個性を持つことです。その保全には二つあり生息地での保全と別の場所での保全です。生息地が破壊されている場合も多く植物園など生息地以外での保全(生息域外保全)は重要性を増しています。
(詳しくは、当日配布する特製ミニブックに記載しています)

福井 亘 京都府立大学大学院生命環境科学研究科教授
      新自然史科学創生センター兼任 
神戸市生まれ。将来は野鳥研究家と思っていた子供時代を経て、鳥類に着目した景観生態と緑地計画を研究し、造園の歴史や設計などを大学で教えている。

「京の緑と多様性 鳥の視点から」
都市やその近郊の風景や環境を眺めてみてみると、緑や生き物たちによる多様な生態があり、そこには環境の調和によって維持されていることに気づかされます。そしてそれは、京の緑の多様性を保持しているともいえるのです。そういった環境について、鳥の視点から緑と多様性を考えてみたいと思います。

京都で観察できる鳥たち
夏鳥や冬鳥、留鳥など様々に見られます。また、都市に依存している鳥や順応している鳥。都市に居つかない鳥など、見る場所の違いで観察が出来ます。
(詳しくは、当日配布する特製ミニブックに記載しています)

(2) パネルディスカッション
「京都の生物多様性を守るために私たちができること」

コーディネーター
田中正之(京都市動物園 生き物・学び・研究センター長)
「動物園にできること ~東山の森とつながる~」
京都市動物園は、ゾウやキリン、ゴリラなど海外の珍しい(絶滅のおそれのある)動物を展示するだけではなく、「京都の森」と名付けた身近な環境に目を向けてもらうためのエリアを設けています。そこで展示しているツキノワグマやムササビ、ハヤブサやフクロウなどは実際に京都市内に生息する生き物です。哺乳類や鳥類だけではありません。オオサンショウウオやイチモンジタナゴなど、多様な生き物が私達の周りの自然にいるのです。

パネルディスカッションでは、それぞれの立場から「できること」を紹介してもらい、その後に会場からのコメントにも答えながら「自分たちができること」を考えていきたいと思います。

 パネリスト
 松谷 茂(京都府立植物園名誉園長,京都府立大学客員教授)
 福井 亘(京都府立大学教授)
 戸部 博(京都府立植物園長)
 大見 武夫(京都市環境政策局 環境管理課長)
 平塚健一(京都府立植物園技術課長)

5 申込方法 
(1) 応募方法 京都市動物園HPの参加申込フォーム 又は  FAX 075-752-1974

 (2) 必要事項 (FAXでお申し込みの場合)
        件名(「京・森・生き物探検隊」参加)
        参加者の氏名(複数名の場合は全員の氏名)
        代表者の緊急連絡先(電話番号)

 (3) 募集期間 令和4年4月26日(火曜日)~令和4年5月20日(金曜日)
        ※申し込み先着順で,定員に達し次第,受付を終了します。

参加申込フォームはこちら

6 その他
 (1) 主催 京都市動物園・京都府立植物園
 (2) 協力 「きょうと☆いのちかがやく博物館」
     嵯峨美術大学・嵯峨美術短期大学
     京都府立大学 新自然史科学創生センター

7 備考
 参加される際は,新型コロナウイルス感染症を予防するため,「新しい生活スタイル」の実践を
 お願いいたします。
【感染防止の3つの基本】 (1)身体的距離の確保 (2)マスクの着用 (3)手洗い
 併せて,京都府新型コロナウイルス緊急連絡サービス「こことろ」への登録に御協力をいただきますようお願いいたします。

8 問合せ先
 京都市動物園 (電話:075-771-0210)
 ※午前9時から午後5時まで。(休園日を除く)

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