生き物・学び・研究センターブログ
2021年2月5日(金)アートで感じる?チンパンジーの気持ち-2020年度も開始しました。
KYOTO STEAM-世界文化交流祭-というプロジェクトが,2018年度より行われています。その中で「アートで感じる?チンパンジーの気持ち」というプログラムで京都市動物園でも参画しています。
2018年度は,ヒトとチンパンジーが映像を見るときの類似と相違を,アイトラッカーという装置で視線計測をすることで評価しました。(先日その結果の論文も出版されました。→※日本語要旨はこちら)
2019年度は,チンパンジーが楽しめるような,インタラクティブアートを製作しようということで,アーティストと研究者などたくさんの方が集まって,共同で検討を行いました。KYOTO STEAM-世界文化交流債-のウェブサイトにて,成果発表をした時の映像が掲載されました。好奇心旺盛なチンパンジーたちがどのような反応をしたのか,もしよろしければご覧ください!
2020~2021年度も,チンパンジーたちの環境エンリッチメントとなるようなものを製作するために,試行を開始しています。時々,類人猿舎屋内観覧通路で作業をしていることもあります。まだまだこれからです。また進捗をお知らせする機会があると思いますので,どうぞよろしくお願いします!
今年度の試行の様子です。↑
山梨
※狩野 文浩, 佐藤 侑太郎, 山梨 裕美, チンパンジーはどのように動画をみるか:京都市動物園におけるアート×サイエンスの試み, 動物心理学研究, 論文ID 71.1.1, [早期公開] 公開日 2021/01/14, https://doi.org/10.2502/janip.71.1.1