生き物・学び・研究センターブログ
2020年12月8日(火)11/29 動物園DEサイエンストークを開催しました。
2020年11月29日に動物園DEサイエンストーク「ツキノワグマをとりまく自然と野生動物」を行いました。
新型コロナウィルス感染症予防のための,「新しい生活スタイル」に基づいた対策を立てての開催となりました。
今回は,写真家の須藤 一成さん (株式会社イーグレット・オフィス 代表取締役)に来ていただきました。
もともとは2020年2月に開催予定だった「夜の図書館カフェDEトーク」の講師としてお願いしていましたが,コロナ感染拡大防止のためのイベント中止のためにその時は開催できませんでした。9か月の時を経て,念願かなってのツキノワグマの講演会となりました。
普段は野生動物の魅力を通して,自然の素晴らしさを伝えるべく,滋賀を拠点に撮影活動を続けられています。
その中で撮影された動画や写真などをもとに,制作されたDVDの上映からスタートしました。
春夏秋冬続いていくツキノワグマの暮らしが美しい映像と音楽とともに描かれていて,とても素敵な時間でした。
動物園職員としては,野生のクマが食べているものや行動など,勉強になるところだらけでした。基本的には植物性のものを食べているツキノワグマですが,カモシカやイヌワシの狩猟の時には荒々しい様子を見せていて,こんな表情もあるのだと驚くばかりでした。
その後の講演では,ツキノワグマの生息環境の様子やイヌワシの巣立ち率などについてもお話いただきました。さらに,ツキノワグマに出会ってしまった場合の対処法や人工林の増加が,ツキノワグマをはじめとする野生動物に影響を与えている可能性についてなど,森の中で長い時間を過ごしているからこその実感のこもったお話はとても興味深いものでした。
動物園DEサイエンストークは続いていきますので,引き続きどうぞよろしくお願いします!
今回上映したツキノワグマのDVD
山梨裕美