生き物・学び・研究センターブログ

2017年9月13日(水)夜に生きる小さなサルのお話①~夜の誕生~

熱帯館の中にある夜行性ゾーン。

6月に動物園で働き始めてから、せっせとこちらで研究活動を開始しました。

まだまだこれからのところですが,ようやく落ち着いてきたので,熱帯館でひっそりと暮らしているサルたちについて何回かに分けてお話していきたいと思います。

 

201762日にロリスのこどもが生まれました。名前は『カム』です。

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ピグミースローロリス(レッサースローロリスとも言います。)はベトナム・ラオス・カンボジア・中国雲南省に生息している夜行性のサルです。

おとうさんの名前は,ノイ,ラオス語で『小さい』という意味です。

おかあさんの名前は,リン,ラオス語で『サル』という意味です。

以前の飼育担当者がつけたおとうさんとおかあさんの名前にちなんで,チビロリスはラオス語で『夜』という意味をもつ名前をつけました。(ちなみにロリスのもとにしつこく通うわたしを見かねて,やさしい現飼育担当者が命名権を与えてくれました…。^^;

家族合わせて,小さい夜のサル!です。

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これまで主に研究対象としてきたチンパンジーと比較すると,ロリスのこどもの成長はすごく早い…

おかあさんのリンちゃんに対して,体のサイズは3分の2くらいになってきました。

まだボテボテした動きではありますが,もう立派なロリスです。

 

こんなポーズでくつろげます。(さかさまになっているのがカムです。)

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腰椎の数が多いため,ロリスの体はとっても柔らかいのが特徴です。

じっとしていることも多いですが,休息ポーズもなかなかの見ものです…。

 

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ちなみにこちらはロリスのよくある休息ポーズ。丸くなります。

暗い中ですが、目を凝らしてみてみてください。

 

山梨 裕美

生き物・学び・研究センター 主席研究員