生き物・学び・研究センターブログ
2017年8月14日(月)続:博物館実習で環境エンリッチメントに挑戦!~設置編~
博物館実習も2クール目に入りました。
1クール目に引き続き,アカゲザルを対象に環境エンリッチメント実習をおこないました。
3日間の予定でしたが,初日があいにくの…台風…!!ということで中止となり,2日間かけてアカゲザルの展示場に新たなるエンリッチメントグッズを導入しました。
前回はハンモックの設置のみでしたが,今回は欲張って日よけ・フィーダー・樹木の3種類のエンリッチメントです。
環境エンリッチメントや動物福祉についての説明の後,さっそく制作に取り掛かります。
6人の力を合わせて,2時間ほどで日よけとフィーダーが完成!
まずは,お年寄りのアカゲザルたちが暮らす『老猿ホーム』にフィーダーを設置します。
大きいアサタローだけでなく,小さいおばあちゃんたちも届くように,1個体に独占されないようにと考えて設置しました。
そして,サル島に植えるためのアオキを『老猿ホーム』の屋外運動場から掘り起こしました。
これがなかなかの力仕事。
次に,サル島です。サル島には日よけとフィーダーと樹木を設置します。
台風が過ぎ去って晴れ渡った空のもと,汗だくになりながら作業をおこないました。
サル島にいるのは,『老猿ホーム』よりも若いサルなので,フィーダーの難易度を少しアップ。
2つつなげて不安定に。サルたちの運動能力発揮を期待するとともに,他個体との駆け引きが出ることも期待して作りました。
日よけ設置作業中。
ちょっと真ん中が思ったよりもダランとしてしまったので,後日改良予定。
サル島はコンクリートがメインなので,殺風景。これまで小さいプランターに植物をはやしていましたが,これを機会に大きめの木を…ということで200Lのバスケットコンテナに老猿ホームからアオキを移植。
それからアカゲザルたちの好物の園内の竹も切って入れました。
作業中のわれわれを何事かと見つめるサルたち…。
さて,サルたちはどんな反応を示すでしょうか。
長くなってきたので続きは次のブログで。
山梨裕美