生き物・学び・研究センターブログ
2015年11月20日(金)秋の風物詩
秋の味覚といえば...何ですか?
食欲の秋ですから,いろいろな食べ物が出てくると思います。
そんな中,今年完成した「京都の森」の秋から冬にかけての風物詩として取り入れていこうとしている「食べ物」があります。
それは,「柿」です。
実は噴水池の東側に柿の木があり,京都精華大学生と噴水池で調査を進めていく中で,どんどん色づいてきていたのです。
ちょうどいい感じになった16日(月)につるし柿つくりを行いました。
まずは,柿もぎをします。動物園ではそんなことはありませんが,人家近くで柿の実が放置されていると,サルやクマなどの野生動物を引き寄せる原因となり,人との軋轢(あつれき)が生じることもあるので注意が必要です。こうした,野生での現状について気づくきっかけになればと思います。
次は皮むきです。包丁や皮むき器(ピーラー)を使ってむきます。手つきがぁ~・・・
なお,実をはずす時,枝の部分をT字型に残しておくと吊るすときに便利なのですが,ほとんど手を加えていないので,実が鈴なりになっており,うまく枝を残せませんでした。そんな時には串を使えば大丈夫です。
皮をむいた後は吊るすための紐をつけ,お湯に付けて準備完了です。
今年は,京都の森の展示室の軒下に142個の柿を吊るしました。
動物園のお越しの際は,ぜひこの原風景をご覧いただくとともに,野生動物との共生について考えることにつながればと思います。
生き物・学び・研究センター 和田