生き物・学び・研究センターブログ

2014年10月15日(水)秋の風物詩!?

10月に入り,園内で相次いでヘビが確認されています。
もともと,園内にはアオダイショウやシマヘビが生息しており,時折見かけることがあるのですが,
今回見つかったのは,こちら。


そうです見事な模様をもった「マムシ」と



緑・オレンジ・黄色など鮮やかな色をした「ヤマカガシ」です。
どちらも毒蛇です。ただし,ヤマカガシの毒牙は口の奥にあるので,深く咬まれなければ毒が入ることはありませんが,毒の強さはマムシを上回ります。しかし,通常は狙って襲ってくることはないので,特に支障がない限り,刺激せずにやり過ごすのが良いのですが,さすがに園内にいてもらう訳にはいかないので,園外に出ていただきました。

ヘビが移動するのは餌を探してのことで,ヤマカガシは餌となるカエルがいる田んぼ等の水辺に,マムシは平地から山地の森林で出あうことが多いので,そういった場所に行く際は皆さんも注意して下さいね。

ちなみに本園で飼育している毒を持ったヘビは,マムシとセイブシシバナヘビになります。セイブシシバナヘビは唾液に弱い毒が含まれているだけで,それほど心配はありませんが,マムシに咬まれた場合に備え抗毒素血清を常備しています。もし,咬まれた場合はあわてず騒がず,血清を持って病院に行くこと,毒を口で吸いだそうとしないことを飼育担当者に指導しています。なお,マダラヤドクガエルは,餌から毒を貯蓄・変成されているため,飼育下ではマダラヤドクナシガエルになります。

生き物・学び・研究センター 和田