生き物・学び・研究センターブログ
2010年11月3日(水)マンマルの2年間(その1)
2008年の8月以来、数字の順番を覚える学習に参加してくれていたマンマル(3歳)ですが、11月に大阪の天王寺動物園に移動することになりました。さびしくなりますが、新しい環境に早く慣れてくれることを祈っています。
今回から何回かに分けて、マンマルが学習に参加してくれた2年間を振り返りたいと思います。
マンマルは最初は、母親のオネさんにくっついて、父親のマンゴロウがモニターに触るのを見ていました。
(円で示したのがマンマル)
成長するにつれて、母親から離れて、自分からタッチモニターに触りにきたのでした。2008年8月のことです。
ちょうどその頃は、問題が難しくなってマンゴロウがやる気を失いつつあったときでした。マンゴロウが席を離れた隙に、マンマルがひとりで触りにくる様子が見られました。
マンゴロウの様子を見ていて覚えたのか、マンゴロウが苦労していた問題をいともたやすく解決し、ついに数字を触る問題を始めたのでした。
このとき、自分で問題を解く意欲はすっかり失っていたマンゴロウですが、マンマルが問題を始めたのを見て、息子の邪魔をするようになりました。マンマルだけごほうびをもらうのが許せなかったようです。それを避けながら勉強する毎日が続きました。
珍しくマンゴロウが離れていて、母親のオネさん同伴で勉強するマンマル。1歳2か月くらいの頃の写真です。
こうして、数字の1と2の順番を覚え、それができれば1-2-3の順番を覚え、、、とひとつづつ数字を増やしていったのでした。
この続きはまた次の回といたします。
田中 正之