飼育員ブログブログ

2024年10月31日(木)ほのから企画 ☆第4弾☆「おからジャック・オ・ランタン🎃」

服部食品さんから寄付していただいているおからで〝何か〟を作って
ツキノワグマの「ほのか」に食べてもらう『ほのから企画』🐻
第4弾は、本日10月31日「ハロウィン」に合わせて、
ジャック・オ・ランタンです🎃✨


最近では日本でもお馴染みとなってきているハロウィンですが、
そもそも何のお祭りなのか、知らずに仮装してワイワイしている人も多いはず!
「楽しけりゃ、そんでええやん🎶」
かもしれませんが、企画の食べ物や行事についてちょ~っと詳しく知れるのも
ほのから企画ブログのいいところっ!(…のつもりで書いてます(´∀`;))
この機会にハロウィンについてちょ~っと詳しくなっちゃいましょう♪

ハロウィンは、毎年10月31日に行われるイベントです。
その起源は2000年以上前、ヨーロッパの古代ケルト人が行っていた祭礼
「サウィン(Samhain)」だといわれています。
サウィンは「夏の終わり」を意味し、
秋の収穫を祝い、冬の訪れを告げるお祭りでした。
さらに、ケルトの暦では、10月31日は1年の終わりの日であり、
死後の世界から死者の魂が家族の元へ戻ってくる日とされていました💀
日本でいうところの収穫祭と大晦日とお盆が合わさったような日だったんですね~

しかし、死者の魂とともに悪霊も一緒にやってくると考えられ、
魔除けの火を焚いたり仮面を着けたりして、悪霊から身を守ったといわれています👻
この風習が、ハロウィンの代表的な習慣である仮装の起源となりました。

その後、古代ケルトの文化がキリスト教文化に吸収されたことで
サウィンも変化していきました。
キリスト教では、11月1日は「諸聖人の日(万聖節-ばんせいせつ-)」という祝日にあたり、
キリスト教におけるすべての聖人を記念する日です✨
ハロウィンは英語で「Halloween」と書きますが、
これは諸聖人の日(All Hallows’ Day)の前夜(All Hallows’ Evening)が短縮されたものです。
つまり、ハロウィンは「諸聖人の日の前夜祭」といった意味になり、
故人をしのぶ行事として広まっていきました。

ハロウィンのシンボルといえば、
中身をくり抜き、目と口と鼻の穴を開け、中にロウソクを灯したカボチャのランタン🎃
「ジャック・オ・ランタン」といい、魔除けとして家の玄関などに飾られます。
「ジャック・オ・ランタン」というのは「ランタンのジャック」という意味で、
アイルランドの伝承が由来とされています。

あるハロウィンの日、いつも悪さばかりしているジャックという男は、
自分の魂を狙う悪魔を騙して「死んでも地獄に落とさない」と約束させます。
その後ジャックは死にますが、生前の悪行がたたって天国に行くことができません。
しかし、悪魔との約束により地獄に落ちることもできません。
行き場を失ったジャックは、カブをくり抜いて作ったランタンに火を灯して
死後も現世をさまよい続けているというお話です。
この伝承がもとになり、カブのランタンを作って飾る習慣ができました。。。

「えっ?カブっ?!」Σ(゚Д゚)!!

そーなんです! 実はこのランタン、元々はカブで作られていたんです!
現在カボチャが一般的なのは、
アイルランド人の移民からこの伝承が伝わったアメリカではカブに馴染みがなく、
カボチャの方が手に入りやすかったからといわれています。

さぁ~て、ハロウィンについて詳しくなったところで、やっと本題です(笑)
今回はこのジャック・オ・ランタンを作ります!
一般的に橙色のカボチャで作られるジャック・オ・ランタンを
白いおからで作るのはどうかな~と思ってましたが、
元々カブで作られていたということなので
白くても問題なしとしますっ(*´з`)♪

手のひらサイズでおからをカボチャの形に成形し、
蒸しニンジンをカットして作った顔パーツをつけて…

できました!!
難易度は☆2つといったところです(*^^)v

メインのおから細工はもうできちゃいましたが、
さすがにこれだけじゃ味気ないな~💧
…と、いうことで他にもハロウィンっぽいもの作っちゃいますっ(笑)

まずは、目玉👀

おからで眼球を作り、
真ん中にブルーベリー(京北グリーン株式会社さんからの寄付)を埋め込みました。
動物園で使う餌の一つに鶏頭があります。
多くの動物では食べやすいように包丁で叩いて骨を砕くのですが、
その時に出てくる眼が、
ブルーベリーみたいやなぁ~。
と以前から思っていたので、使ってみました(笑)
結果、ちょっと怖いくらいリアルに(;´∀`)

続いて、オバケ👻

これは普段からほのかに餌として与えているゆで卵に
ヒマワリの種(白菊こども園さんからの寄付)で目を、
蒸しイモの皮で口をつけました。
午前中に作ったのですが、時間が経つとなぜか左目だけ
種の色素が周りの白身に移ってしまい、
ちょっと残念な仕上がりになっちゃいました((+_+))

他に何か作れないかな~と思って調理場の食材を物色していると、
ちょうど数日前に京都市森林文化協会さんから寄付されたキウイを発見!!
お!この毛モジャ感!! いい感じのモンスターができそ~☆
蒸しイモと小松菜の葉で目を作り、
切れ込みを入れた口に蒸しニンジンの歯をつけたら…

セサミストリートとゼスプリキウイのキャラクターを足して2で割ったような
ちょっと既視感のあるモンスターができました(笑)!

それと、これはゾンビの手✋

蒸しニンジンを果物ナイフで削って作りました🔪

あとは十字架、コウモリ、棺桶など、小物をちょこちょこと作ったら
クマ舎で飾り付けです♪

ど~でしょう??
おから以外の細工が多いですが、賑やかなお祭り感が出ました🎶(´▽`*)

では、お待ちかね!ほのかの登場です☆

慎重に匂いを嗅いで

まずは蒸イモの十字架から

次はキウイのモンスター

なぜか天を仰ぎます。

続いて卵のオバケと小物たちを順番に

そしてジャック・オ・ランタンにかぶりつきます💨

最後にメインを残し、
さらにジャック・オ・ランタンの顔を崩さないように食べるとは!
ほのちゃん、わかってるねぇ~✨d(≧▽≦)


あ、こっち見ました(笑)
ちゃんといい写真撮れたよ~♪
正直、出てきて即行でぐちゃぐちゃにされると思っていたので、
こんな順序良くキレイに食べてくれたことにビックリです!


あっという間に完食しました!

服部食品さん、京北グリーン株式会社さん、
京都市森林文化協会さん、白菊こども園さん、
ごちそうさまでした~っ✿

以上っ!
『ほのから企画』第4弾「おからジャック・オ・ランタン」でした☆
次回もお楽しみに~♪

担当:くろ(*´ω`*)