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2024年7月14日(日)7月14日は世界チンパンジーの日です!

世界チンパンジーの日とは、イギリスの野生チンパンジー研究の第一人者であるジェーン・グドール博士が、1960年7月14日に初めてタンザニアのゴンべ渓流国立公園(野生チンパンジーの長期的な研究が始まった場所)を訪れたことから2018年に制定されました。

そこで今回は、世界チンパンジーの日を記念して、~チンパンジーの昼ご飯を作ってみよう~のイベントを行いました。

最初にチンパンジーについての紹介をして

次に、餌を切ってもらい

段ボールや、消防ホース、麻袋、樹木に餌をつけてもらいました。

その後、類人猿舎のグラウンドに入り、作ったものを設置しました!

そしていよいよチンパンジー達の登場です。

最初に、コイコ、ローラ、ロジャーをグラウンドに出しました。ローラとロジャーはいつもと違う雰囲気に警戒しており、すぐには餌にはいきませんでしたが、コイコは一目散に樹木につけた果物を食べていました。

樹木について果物を食べるコイコ

次にジェームス、タカシ、ニイニをグラウンドに出しました。

消防ホースの中に入った餌を食べるニイニ
段ボールを開けるジェームス(奥)と消防ホースのフィーダーを手に持つロジャー(手前)

参加者の方にたくさん道具を作ってもらったおかげでチンパンジー達も夢中になって採食していました!

そんなチンパンジーですが野生では数が激減しています。100年程前には約200万頭生息していたと考えられていますが、現在では17万~30万頭に減り、絶滅の危機にさらされています。原因としては生息環境の破壊、ブッシュミート、伝染病、密猟があります。日本に住んでいると遠い国の話に思えるかもしれませんが、私たちが普段使用しているスマートフォンやパソコン等の電子機器にはレアメタルが使用されています。実はこのレアメタルを採掘するためにチンパンジーが生息する森林が伐採されている現状があります。家で使わなくなった電子機器をリサイクルすることが、チンパンジーを守ることにつながります。

ご協力をお願いします。(__)

チンパンジー担当 新美