飼育員ブログブログ
2024年6月30日(日)おから企画再始動!!
みなさんは覚えているでしょうか?
2021年から約1年間、
担当の単なる思いつきと遊び心でやっていた
ケープハイラックスの『おから企画』を!
なんやっけ~??ってなった方は
動物園HPで「ハイラックス おから」を検索してね(笑)🔍
2022年の飼育動物の担当替えによって終わりを迎えたこの企画。
最終回のブログで
「いつかまた、他の動物種で復活できたらいいなぁ。」と書きましたが、
以降は担当動物がすべておからを食べない種であったため、
継続不可能となりました💧
そして2024年…。
春の担当替えで、ついにおからを食べる動物種に当たりました!
雑食性の二ホンツキノワグマです🐻✨
『ほのか』メス7歳。人懐っこい性格です✿
食の好みがハッキリしており、食べないものも多いですが、
以前からおからは毎日食べているとのこと。
んじゃあ、もうやるっきゃないでしょっ!
おから企画、ついに再始動です(≧▽≦)🎶
さて、再始動1発目に何を作るかというと、
ハイラックスのときにすでに構想にあった
『水無月(みなづき)』にします💡
「えっ?水無月って…何??(・_・;)」という方のために解説を。
水無月とは、白い外郎(ういろう)に小豆をのせ、三角形に切り分けた
京都発祥の伝統的な和菓子です。
京都では1年のちょうど折り返しにあたる6月30日に、
この半年の罪や穢れを祓い、残り半年の無病息災を祈願する神事
『夏越祓(なごしのはらえ)』が行われます。
その神事の一環として水無月を食べる風習があるのです。
小豆の赤色には魔除けの意味があり、
三角の形は暑気を払う氷を表しているといわれています。
形はただの三角形だし、成形は簡単そう♪
小豆は手元にないので、ほのかの大好きなピーナッツを
おからの上に敷き詰めることにしました🥜
「復帰作としてはちょうどいい難易度だな~(*´з`)」
と思いながら作り進めて、土台は難なく完成✨
続いてピーナッツを…と落花生の袋を手にしたときに、ふと
「小豆の赤色に魔除けの意味があるなら、薄皮残しといたほうがいいかも」
と思いつきました。
ちなみに、
殻付きのものを落花生、
殻はむいて薄皮が付いているものを南京豆、
殻と薄皮をむいたものをピーナッツ
と呼んで区別するそうです。
と、いうことで落花生の殻をむいて南京豆にしていきます。
ところがキレイに薄皮を残すのが激ムズ(笑)💦
殻を割るときに勢い余って薄皮まで破れてしまうのです(*_*)
(もちろん薄皮が破れたピーナッツも、あとでほのかが美味しくいただきました🍴)
苦労して取れた南京豆をおからの土台に敷き詰めてようやく完成!!
薄皮を残したおかげで、かなり水無月っぽくなりました☆
展示場にセットして…
ほのか出室!
おから水無月に近づき…
上の南京豆から食べ…
こっちを見ましたっ!(笑)
え、南京豆だけ食べて終わり?!
あ~、よかった~。。
周りを見渡し、これ以上豆はないことがわかると
おからを食べに戻りました。
完食です!
一瞬、企画倒れになるかと思いましたが、
なんとか続けられそうでよかったです(´∀`;)💦
ほのかとおからなので、『ほのから企画』とでもしておきましょうかね🐻
ぼちぼちゆる~くやっていきますので、
これからよろしくお願いします(´▽`*)
次回もお楽しみに~♪
担当:くろ(*´ω`*)