飼育員ブログブログ
2024年6月24日(月)人工育雛(じんこういくすう)
2024年6月16日、32年ぶりとなるホオアカトキの人工育雛が始まりました。
ホオアカトキの繁殖は、2016年以降は行っておりませんでしたが、飼育中の個体が高齢になってきたことから、継代のために2022年から取組を再開しました。
自然繁殖を試みていましたが孵化はするものの、数日で死亡してしまうことが続きましたので、
今年度は孵化までは親に任せて、その後を人工育雛に切り替える計画を立てていました。
1クラッチ目(3卵)はうまくいきませんでしたが、
2クラッチ目では、16日、17日、19日に、それぞれヒナを取り上げることができ、
インキュベーター内で温湿度を管理しながら、育雛を行っています。
前回の人工育雛は1992年6月で、当時すでに動物園に勤務していた職員が5名おりますが、担当ではなかったため、ほぼ全員が初めてのこととなります。そこで、飼育管理方法・給餌手技等について、実際に経験を通して学び、スキルアップの機会にしてほしいと考えています。
ヒナに与えている餌(犬用ミルク+アジ+総合ビタミン剤)
ただ、残念ながら6月21日に16日の孵化個体が亡くなったため、現在は2羽を育雛中です。なお、4卵目についても確認を続けています。
園長 和田