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2024年5月18日(土)ツシマヤマネコのキイチの手術を行いました。
ツシマヤマネコのキイチですが、5月13日に腫瘤切除の手術を行いました。
右前肢の付け根にある腫瘤ついては、以前から確認していましたが、大きくなっていく様子はなかったことから経過観察としていました。
5月9日に腫瘤の一部が擦れて自壊しており、表面はかさぶたになっていました。
その後、定期的な補液を5月13日に予定していたので、その時にあわせて診察を行い、腫瘤の洗浄、消毒と抗生剤の塗布を行い、展示場に戻しました。
13日の昼に状態を見てみると、腫瘤部分が陥没してしまっていました。
治療したことで、腫瘤部分が気になってしまい、舐めて腫瘤が破れてしまったようです。
皮膚が大きく開いてしまっているため、その日のうちに腫瘤切除の手術を行うことになりました。
残っている腫瘤の切除を行い、
皮膚の縫合を行いました。
縫合部分をキイチが舐めないようにエリザベスカラーを装着しました。また、後肢で掻いてしまって爪が引っかかってしまうと、傷が開いてしまう可能性があるので、右後肢を包帯で被覆しました。
縫合部分の状態が良くなるまでは、キイチにとっては少し窮屈で生活しづらいですが、この状態で過ごしてもらいます。。。
また、衛生的な環境で過ごしてもらうために、グラウンドの使用を中止し、寝室での管理に切り替えました。
来園者の方からは見えなくなってしまいますが、ご了承いただければと思います。m(_ _)m
キイチは、5月9日に17歳になりました。
高齢のため、治りもゆっくりかもしれませんが、体調に合わせつつケアをしていければと思います。
ツシマヤマネコ担当 井上