飼育員ブログブログ
2024年4月12日(金)電柵から学ぶこと ~エピローグ~
リス・ムササビ舎や野鳥舎に設置した電柵について、連続記事として解説しています。
(これまでの記事:①・②・③・④)
ここまで動物の写真なんてほとんど載っていないブログ記事を、
最後まで読んでくださった皆さま、本当にありがとうございました。
(そんな心優しい方はいるのかな・・。もしいらっしゃったら本当に嬉しいです・・。)
電柵の設置を提案したのは担当者自身ではありますが、
正直なところ少し抵抗もありました。
リス・ムササビ舎や野鳥舎が存在する京都の森は、
多様な植栽が織りなす季節の色合いを楽しんでいただけるエリアです。
そんな場所に電柵で周囲を囲った動物舎が存在するのは、
景観を損ねてしまうのでは・・?と思ったり。
しかし動物たちの安全を確保するのが我々飼育員の一つの仕事です。
これ以上の事故再発を防ぐ必要がありますし、考えられる原因にはキチンと対処しなければいけません。
ということで、今回は2箇所の動物舎に電柵を設置いたしました。
とはいえ、やはり電柵が張ってある動物舎は何だか物々しく、
小さいお子様が電線にお手を触れないよう、野鳥舎では少しだけ離隔を取らせていただきました。
そこで、電柵の存在を知ってくれた皆さんに何か知識やメッセージを提供できないか!?
と担当者は考え、今回の連続記事を書くに至りました。
ただ、大事なのはこれからです。
電柵を設置した効果は本当にあったのか?他にも原因はないか?
事故防止のため、考えるべきことはまだ残っています。
今後も注意を払いながら、動物たちの管理をしていきます。
引き続きのご支援、よろしくお願いいたします。
リス・ムササビ舎/野鳥舎担当 星野