飼育員ブログブログ
2024年4月11日(木)電柵から学ぶこと ~どうやって動いている?~
リス・ムササビ舎や野鳥舎に設置した電柵について、連続記事として解説しています。
(これまでの記事:①・②・③)
電柵を使用するのに、必要なものってなんでしょう。
電線、支柱、クリップ・・。
色々ありますが、忘れちゃいけないのは「電源」です。
しかし実は、リス・ムササビ舎や野鳥舎には、
コンセントをさすような電源タップがありません。
じゃあどうやって電気を流すんだ!?
電柵なのに電気ねーじゃん!!
・・・取り乱しましたが、ご安心ください。
当園で使用している電源装置は、
ソーラーパネルで発電することで蓄えた電力を使用しています。
本来ならば電気をひくのに大きな工事が必要になるところでした。
近年の技術進歩に感謝感謝です。
電源からのびる2本のコードにより、
電線には+の電気が、地面には-の電気が流れています。
そして電線に動物が触れると、
動物そのものが中継ポイントとなって、
電気の通り道が初めて出来上がります。
これにともない動物の体に電気が流れて痛みを感じることとなります。
説明書などでは「動物がスイッチのような役割を持つ」と言ったりもします。
当園では様々な展示エリアで太陽光発電を行っており、
各動物舎内で使用する電力として利用しています。
動物たちを観察しながら、
自然エネルギーの活用方法についても知っていただければ幸いです。
リス・ムササビ舎/野鳥舎担当 星野