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2023年12月6日(水)おとぎの国のウサモルばなし Step5 ”だいすきなコンブへ”

こんにちは、ウサモル担当です。

12月2日に、カイウサギのコンブが亡くなりました。
死因は腎不全でした。

最近食べ残しがちょっと多くなってきたな、と獣医さんと話してはいたのですが、
コンブはずっと元気で頑張ってくれていました。
1日にガクッと体調が悪くなり、2日の昼、旅立ってしまいました。
ウサギの寿命は7年ほどなので、9歳2か月のコンブは立派に天寿を全うしたことになります。

京都市動物園のウサギの中では、唯一の長毛だったコンブ。
お手入れに時間がかかる分、私と一緒に過ごす時間も必然的に長くなりました。
頻繁なブラッシングやトリミング、そして爪切り。
コンブは穏やかな性格で、いつも協力的でした。

私が椅子に座り、コンブは私の上に座ります。
リラックスするとコンブはおしっこをかけてきたり、力を抜いて平たくなったりしていました。
珍しく怒ると前脚で私をカキカキしたり、はむはむ噛んだりしていました。
そんなコンブとの日常が、今ではとても恋しいです。

コンブが旅立った後、「頑張ったね、お疲れさま」の気持ちを込めて抱っこさせてもらいました。
これまで数え切れないほどしてきた抱っこ。
いつも私にしがみついてきた、コンブはもういません。
だらんと垂れた身体を見てようやく、お別れした実感が湧いてきました。

亡くなったコンブの口の中には、ニンジンが残っていました。
辛い治療にも耐え、最期まで生きようと頑張ったコンブを本当に尊敬します。


ニンジンが好きだったコンブ


晩年も食欲旺盛だったコンブ

最後に、だいすきなコンブへ。
 こんちゃん長い間お疲れさまでした!
 京都市動物園での暮らしはどうやったかな?
 なるべく苦しまずに旅立ってくれていたら嬉しいです。
 相棒のトロロおばあちゃんのことは、私に任せてね☆
 たくさんのことを学ばせてくれて、楽しい日々をくれてほんまにありがとう!
 これからもずっと忘れないよ♡


夏の日のコンブ(手前)とトロロ(奥)

担当 にしもと