飼育員ブログブログ

2023年11月4日(土)「動物画さんぽ」クロスガイドを行いました!

芸術の秋ですね♪
現在動物園では、お隣の京都市京セラ美術館とコラボし、「動物画さんぽ」という企画を行っています。

京都市京セラ美術館では竹内栖鳳など京都画壇の日本画を中心とした動物画を、スケッチや下絵などとともに紹介し、美術館学芸員と飼育員による解説パネルも設置しています。
動物園では美術館で紹介する作品にゆかりのある動物などの付近に、解説パネルを掲示し、実際の動物を目の前に、画家がどのように動物を見て作品を描いたのか、想像しながら作品と動物それぞれの魅力に触れていただくことができます。

本日は「動物画さんぽ」のイベントの中で、美術館学芸員の大森さんと動物園の坂本園長によるクロスガイドを行いました。

《湿原》 橋田二朗 1962年 エミューの羽の荒々しさの秘密をお話しいただきました
《仔象の風景》 琴塚英一 1961年 この絵は動物園の旧ゾウ舎を描いています

間近で見る日本画は大迫力でした!筆の運びや、描き方について解説していただきました。
同じ作品を見ても、美術館学芸員の視点と動物園の飼育員の視点が全く違い、多角的に日本画を鑑賞することができました。

この後は動物園に動物画と動物を見比べに出発!

《雄風》 竹内栖鳳 1940年 解説の途中にはトラのオクが姿を見せてくれました

こちらのトラの絵は、京都市京セラ美術館「竹内栖鳳 破壊と創世のエネルギー」展でご覧いただけます(12/3まで)

《手長猿》 幸田暁冶 1966年 シロテテナガザルのシロマティーと日本画のテナガザルを近くで見比べることができました

現在京都市京セラ美術館で展示されている日本画の中には、過去に日本画壇の作家たちが京都市動物園でスケッチを行ったものも多数あります。京都市京セラ美術館の90年、京都市動物園の120年の歴史の中で、たくさんの作家が動物園に足を運び、作品を制作し、その作品が京都市京セラ美術館で展示される、といった芸術の流れを感じることのできる機会だと思います。
「動物画さんぽ」記念展示は12月17日(日)まで実施していますので、美術館と動物園で芸術の秋を楽しんでください^^
実際にお越しになるのが難しい方は、10/27に行った「園長さんぽ」インスタver.も、アーカイブが残っていますので、ぜひご覧ください!
【京都市動物園公式Instagram】ユーザーネーム:kyotoshidoubutsuen
URL:https://instagram.com/kyotoshidoubutsuen?igshid=1j33azusrj5ci

広報担当  板東はるな