飼育員ブログブログ

2023年9月9日(土)キンクロハジロの人工育雛

京都の森「水禽舎」にキンクロハジロが暮らしています。
この夏、キンクロハジロが6個の卵を産みましたが、ヘビが侵入してしまいキンクロハジロの卵が飲まれてしまいました。
残った卵は安全のため孵卵器に入れました。

卵を飲み込んだアオダイショウ
孵卵器に3個の卵を入れました

巣には偽卵を置き、親鳥が抱いてくれれば、孵化直前に本物の卵を戻し親鳥に育ててもらう予定でしたが、ヘビを恐れた親鳥は巣には戻らなかったため、孵化した1羽のヒナは飼育員が育てています。

8月14日孵卵器の中で孵化しました
まだ羽が乾く前

このヒナには兄弟も親鳥がいないため、餌を食べることを見て学んでもらうために、ちょうど1羽で飼育していたウズラのメスを先生としてお招きしました。数日間、一緒に暮らして、ヒナはしっかり食べることを学びました。

ウズラ先生とヒナ

現在はバックヤードで飼育しているのでご覧いただくことはできませんが、プールで泳いだり潜ったりしており、小さいながらもキンクロハジロらしさを感じさせてくれます。

大きな水掻きで泳ぎます

大きくなったら、水禽舎へ戻す予定です。
すくすくと逞しく育って、水禽舎の池で潜水する姿をご覧いただければと思います。

水禽舎担当 かまなる