飼育員ブログブログ

2023年7月7日(金)守れ!イチモンジタナゴ プロジェクト2023 ~外来種問題編~

今年で8年目となるイチモンジタナゴの繁殖保全プログラム
『守れ!イチモンジタナゴ プロジェクト2023』

第4回目のプログラムは外来種問題です!
イチモンジタナゴ減少の大きな要因の一つに
「外来種による捕食」が挙げられます。
簡単に言うと、ブラックバスやブルーギルといった
魚食性の外来魚に食べられてしまうのです。

外来種。聞いたことはあるでしょうが、
正しく説明できる人は少ないんじゃないでしょうか?
今回は魚類に限らず、広く問題となっている外来種について、
40分かけてしっかりと勉強をしましたφ(. . )💦

ここで外来種の話をすると長くなるので割愛しますが、
外来種問題は、人の生活に深く関わるものです。
私たち一人一人が外来種について正しく理解し、
適切な対応をしなければなりません。

今回のプログラムで参加者のみなさんが正しい知識を得て、
またそれを周りの人たちに広めていく、
環境保護活動へ参加する、などして
環境教育普及や啓発、環境保全につなげていってくれたら
嬉しいなぁと思います(´-`*)

がっつり勉強した後は、園内に出て噴水池へ!
外来種であるアメリカザリガニの駆除を目的に
ザリガニ釣りをしました!
※一般の来園者のザリガニ釣りは禁止です!

竹竿から餌のさきいかをつけた糸を池の中に垂らすと、
すぐにザリガニがハサミで餌をはさみます。
しかしそう簡単には釣れず、、
上手く引き上げないと途中でザリガニが餌を放して逃げてしまいます。
ちょ~どいい難易度で、大人も子供も夢中に(笑)

30分ほどで23匹も釣れました☆

釣れたザリガニはこのあと園内のツルやカメたちが美味しくいただきました。

ザリガニ釣りの後は、繁殖水槽から浮上した稚魚の観察へ。

先月のプログラムの時には25尾だった稚魚は
1か月で100尾を超えるまでに増え、
たくさん並んだ稚魚用水槽『タナゴ保育園』を
みなさん嬉しそうに観察していました(´艸`*)

5月下旬に浮上した個体は30日を過ぎました。

全長14mm。
体高や各ヒレが大きくなり、
徐々に魚の形になってきています。
来年の放流まで元気に大きく育ってほしいです。

次回はいよいよ最終回!
参加者のみなさんによる学習発表会を予定しています💡
今まで学んできたイチモンジタナゴのことを、参加者のみなさんから
来園者のみなさんに伝えていただきます(*´з`)♪
詳細はまたお知らせしますので、楽しみにしていてくださいね~!!

担当:くろ(*´ω`*)