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2023年6月10日(土)守れ!イチモンジタナゴ プロジェクト2023 ~平安神宮神苑視察編~

今年で8年目となるイチモンジタナゴの繁殖保全プログラム
『守れ!イチモンジタナゴ プロジェクト2023』

第3回目のプログラムは平安神宮神苑の視察です!
平安神宮は神苑の池に琵琶湖の水を引き込んでおり、
イチモンジタナゴの生息が確認されています!!

そんな平安神宮でも、イチモンジタナゴの危機はありました。
池底にヘドロが蓄積し、産卵母貝となる二枚貝が減少したことで繁殖できなくなり、
一時はイチモンジタナゴが全く確認できない状況にまで追い込まれたのです。

貴重なイチモンジタナゴを守るため、
2019年に神苑のすべての池底のヘドロ除去が実施され、
美しくよみがえった池に、新たに100尾のイチモンジタナゴが放流されました。

その後も生息調査が継続され、2021年に琵琶湖博物館と
「絶滅危惧種イチモンジタナゴの保全に関する協定」
を締結するなど、イチモンジタナゴの保全に力を入れています。

平安神宮の本多名誉宮司にお話をしていただきながら、神苑の池を視察しました。

二枚貝とたくさんの魚が群がっているのが見えると聞き、
みんな興味津々で池の中をのぞきこみます。


写真の真ん中あたりなんですが、ちょっとわかりにくいですね(;´▽`A“

池に生息する生物を間近で観察するため、
仕掛けておいてもらったもんどり(罠)を引き上げてみると…

魚がいっぱい(゚∀゚)✨
わずか1時間沈めただけでこんなにもたくさん捕れました!


専門家の松田先生に何という魚か見ていただいたところ、
ヌマムツ、フナ、モツゴ、タイリクバラタナゴ
が入っていました🐟

残念ながら今回のもんどりには、
イチモンジタナゴはいませんでしたが、
少し前の調査では、イチモンジタナゴが捕れたそうです!
少し体が小さい個体だったということで、
ひょっとしたら4月に放流した動物園生まれの個体かもしれません(´-`*)

本多名誉宮司いわく、
「昔はもっとたくさんイチモンジタナゴが捕れた」とのこと。
保全に力を入れているとはいえ、
一度減ってしまったイチモンジタナゴを元通りにまで増やすのは
そう簡単なことではないと実感しました。。。

動物園に戻ってからは、
繁殖水槽の水質検査と

産卵チェックです。

産卵母貝をちょ~っとだけ開いて
イチモンジタナゴの卵があるかチェックします。

そしてなんと今回!
イチモンジタナゴの産卵を確認しました!!

〇で囲ったところにいくつか見える、黄色くて細長いものが卵です。

5月21日に初浮上してから、これまで25尾の稚魚が浮上しました。
今後の浮上にも期待が高まります☆

担当:くろ(*´ω`*)